前のテナントによる内装や造作、設備などがそのまま残されている物件を居抜き物件といいます。飲食店や物販店、クリニックや美容院などの物件選びの際に、こういった居抜き物件が選択肢として挙げられます。用途によっては店内外の改装をしなければならないので、新規開店するとなると、ある程度資金が必要となってきます。しかし、そんなときに、居抜き物件を契約すれば、中に残された設備や内装をそのまま流用して店舗にするので、費用を抑えることが可能です。
しかし、居抜き物件を選ぶ際は同業の物件を選ぶ方がよいです。なぜなら、異業種だと中の設備が全く違うので、それらの設備の撤去費用がかかり、かえって費用がかさみがちなので注意が必要です。例えば、飲食店なら厨房設備が残っているので、そこをそのまま使うことができますし、食器類やキッチン用具などが残されている場合もあります。固定の設備は動かすことができませんが、動かせるものは店舗レイアウトの為に移動させる必要があります。その際、労力を要するので、物流機器を販売する金象本舗のようなお店で販売されている業務用の台車を用いるとよいでしょう。大幅な改装は少しでも楽にできる方法を選ぶのが策です。その他には、歯科クリニックの場合は、歯科診療ユニットやレントゲン機器などを含め、比較的小規模でも5千万円ほどはかかるといわれている機器も、これが居抜き物件の造作譲渡なら、数百万円から1千万円程度と、大幅に費用を抑えて使うことができます。
このように、残された備品や機材が、必要な備品や機材と釣り合っているならば、効率的かつコストカットを計るので、居抜き物件の契約は非常に画期的な選択といえるでしょう。
« FAXDMによるプロモーションの注意点社宅制度を用意することで得られる4つのメリット »